札幌市南区北ノ沢でヒキガエル目撃相次ぐ

リリース日:2018年8月31日

札幌市南区北ノ沢でヒキガエル目撃相次ぐ
~北海道にはいなかった外来種~

札幌市南区北ノ沢でアズマヒキガエル(北海道では外来種)の目撃が相次いでいる。概要はつぎの通りです。

2018年の春から札幌市南区北ノ沢の北ノ沢川の上流地域で、アズマヒキガエルの目撃が相次いでいる。アズマヒキガエルは北海道では外来種で、生態系への影響が危惧されている。道内では旭川市から石狩市にかけての石狩川流域や、函館市周辺、室蘭市などで多数の生息が確認され繁殖している。札幌市では北区拓北や茨戸川流域などで確認されているが、南区では初確認。人為的な移動によって拡散された可能性がある。複数の個体が見つかったことから周辺で繁殖している恐れもある。北ノ沢川の下流に拡散される可能性もあり、警戒を要する。道は北海道の生物多様性の保全に関する条例でアズマヒキガエルを指定外来種に指定しており、放逐行為を禁じている。アズマヒキガエルは頭胴長10cmを超える大型のカエルになり、背面には不揃いの大きさのイボ状の腺があり、毒を持つ。イボ状の腺は耳のあたりのものが一番大きく膨れている。
もし北ノ沢周辺で、アズマヒキガエルを確認した方は北海道爬虫両棲類研究会にご連絡頂けたら幸いです。