珍しいヘビ・シロマダラが泊村でみつかる

リリース日:2018年8月31日

珍しいヘビ・シロマダラが泊村でみつかる
~釣ったニジマスの腹の中に~

北海道では非常に珍しいヘビ・シロマダラが、釣り人が釣ったニジマスの腹の中から見つかった。概要はつぎの通りです。

2018年7月21日に、泊村で渓流釣りをしていた小樽市在住のKさんが、釣り上げた約30cmのニジマスを自宅で調理していたところ、腹の中から約30cmのヘビが出てきた。ヘビは既に死亡していたが、変わったヘビだったため北海道爬虫両棲類研究会に問い合わせたところ、シロマダラであることがわかった。シロマダラは北海道では発見例が非常に少なく、道南の渡島半島と札幌市、石狩市で少数が報告されている。積丹半島での発見は初めてとなる。北海道が作成するレッドリストでも情報不足に指定されている。シロマダラが川を渡るか落ちるかしたところを、ニジマスに捕食されたものと考えられる。Kさんは泊村の複数の河川を釣り歩いていたため、シロマダラを食べたニジマスがどの川で釣れたものかは、残念ながらわからないという。シロマダラは最大60cm程度にしかならない小型のヘビで、灰色から褐色の地に黒いまだら模様が並ぶ。爬虫類しか食べない。夜行性で隠れる習性が強いため、見つかりにくい。
もしこのような特徴のヘビを北海道で見つけた方は北海道爬虫両棲類研究会にご一報頂けたら幸いです。

札幌市南区北ノ沢でヒキガエル目撃相次ぐ

リリース日:2018年8月31日

札幌市南区北ノ沢でヒキガエル目撃相次ぐ
~北海道にはいなかった外来種~

札幌市南区北ノ沢でアズマヒキガエル(北海道では外来種)の目撃が相次いでいる。概要はつぎの通りです。

2018年の春から札幌市南区北ノ沢の北ノ沢川の上流地域で、アズマヒキガエルの目撃が相次いでいる。アズマヒキガエルは北海道では外来種で、生態系への影響が危惧されている。道内では旭川市から石狩市にかけての石狩川流域や、函館市周辺、室蘭市などで多数の生息が確認され繁殖している。札幌市では北区拓北や茨戸川流域などで確認されているが、南区では初確認。人為的な移動によって拡散された可能性がある。複数の個体が見つかったことから周辺で繁殖している恐れもある。北ノ沢川の下流に拡散される可能性もあり、警戒を要する。道は北海道の生物多様性の保全に関する条例でアズマヒキガエルを指定外来種に指定しており、放逐行為を禁じている。アズマヒキガエルは頭胴長10cmを超える大型のカエルになり、背面には不揃いの大きさのイボ状の腺があり、毒を持つ。イボ状の腺は耳のあたりのものが一番大きく膨れている。
もし北ノ沢周辺で、アズマヒキガエルを確認した方は北海道爬虫両棲類研究会にご連絡頂けたら幸いです。